子どもと作る寝る前のお話:お化けのケンちゃん

子どもと作る寝る前のお話

お化けはね。夜にくると思うでしょう。いやいや、お化けはいつだってどこだって、いるんですよ。だって見えないし、触れないから、お化けは自由に遊んでるんです。

お化けはご飯もいらないし、水もいらないし、お金も入りません。なので、働かないし、学校にも行かないで、やることは遊ぶことだけ。まぁたまにイタズラはしますけど。

今日はそんなお化けの1日を紹介しましょう。今日、紹介するお化けは…

お化けには名前がないんでした。呼びやすいようにお化けの「ケンちゃん」にでもしましょうか。では、今日1日ケンちゃんについて行きましょう。

ケンちゃんは寝ることもありませんから、いつでも起きています。ケンちゃんは人間が好きなので、人のお家にお邪魔してることも多いです。誰にも見られないし気づかれないけど、人に嫌われたくないケンちゃんは、お風呂もトイレものぞきません。

ケンちゃんは、家の人たちが起きてくると一緒に食卓に座ります。ケンちゃんは食べられないけど、人のお話を聞きながら、「うんうん」って一緒にうなずいているんです。朝食が終わると、みんなの応援をします。みんなお仕事や学校に行くために支度に大忙しですから。「頑張れー」って旗を振っているんです。

みんながお家を出る頃、ケンちゃんは「いってらっしゃい」と玄関で手を振ります。

みんなが家にいなくなると、ケンちゃんはお外に出かけます。外には沢山の人とお化けたちがいます。たまに知り合いのお化けに会うと、挨拶したり、「最近どう?」なんて会話にはなを咲かせます。

人のマネをして電車に乗ってみたり、遊園地に行ってジェットコースターに乗ってみたりすることもあります。今日はバスに乗って少し遠くまでお散歩して、帰りはちゃんと反対のバスに乗って帰ってきました。

お昼も過ぎ、おやつの時間も終わる頃、そろそろ家のみんなが帰ってくるかなって、ケンちゃんもお家に帰りました。お家に着くと、お家のママが帰ってきたところでした。ママは忙しそう。ケンちゃんはまた、旗を振って応援します。ママが夜ご飯を作っていると、子どもたちやパパも帰ってきました。

みんなが帰ってくると、夕食が始まりました。ケンちゃんは朝と同じように一緒に食卓に座ります。夕食を食べていると、パパが「あれ?まだ飲んでないのにお茶がない」って困っていました。ケンちゃんはニヤニヤ笑っていました。これはケンちゃんのイタズラです。

パパは新しいお茶を入れて飲みました。ケンちゃんはイタズラが成功して満足げです。

食事が終わると、また旗を振っての応援タイム。みんなの片付けや宿題を見守ります。

リビングのテレビがつきました。ケンちゃんはテレビも大好き。みんなと一緒に見ながら楽しみます。ケンちゃんは子どもたちの隣に座って、楽しんでいました。でも、1人、また1人と「おやすみ」とお部屋へ寝に行ってしまいます。ケンちゃんも「おやすみ」と手を振って見送ります。最後の1人が寝てしまうと、テレビも電気も消えて、真っ暗になります。

ケンちゃんはお化けですから、真っ暗でも大丈夫。真っ暗でもなんでも見えるくらい目はいいのです。

そして、ケンちゃんは今日1日お世話になったお家にお礼を伝えて外に出ます。ケンちゃんは次のお家を探すのです。ケンちゃんは毎日同じお家にはいません。だって毎日お家にお化けがいても困るでしょ。

「明日はどのお家で遊ぼうかな」夜のお外に飛び出して行きます。夜のお外は、人よりもお化けの方が沢山います。いろんなお化けとのお話も楽しみつつ、ちょっとお家にお邪魔して、トイレの電気をつける。なんてイタズラをしてみたり。イタズラしても誰にも怒られないから、イタズラしちゃうけど、ほんとに困るイタズラはしませんよ。だってケンちゃんは人間好きのお化けですから。

そんな時、一匹の迷子の子猫を見つけました。ん?なんかおかしいぞとケンちゃんは思いました。この子猫、ケンちゃんに付いてくるではありませんか。ケンちゃんはお化けだから見えないはずなのに。

でも、たま〜にいるんです。動物でも人間でも赤ちゃんの時だけですが、お化けが見える子がね。

仕方がないので、ケンちゃんは子猫のお母さん探しを始めました。

木の上や垣根の隙間も探しましいた。子猫がいた辺りは全て探したのにお母さん猫は見つかりません。ケンちゃんはお化けの仲間たちに助けを求めました。

お化けたちは沢山いますからみんなで探せば、ほらもう見つかったようです。ケンちゃんも子猫のお母さんが見つかってもう安心。

そして朝が来ると、またケンちゃんは遊びに行くのです。

終わり

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