(今日は子どもたちが主役のお話です。)
3人のきょうだいがいました。
1人は心の優しい男の子でした
1人は心の強い男の子でした
1人は心の元気な女の子でした
3人はこっそり家を抜け出しました。ママにもパパにもバレないように、ちゃんと2人はお布団に、ぐっすり寝かしてきました。3人はママとパパを寝かせるのが得意だったので、すぐ家を出ることができました。
さっそく、家を出て歩き始めました。外は夜になろうとしていて、あたりはもうすぐに真っ暗になりそうです。心の元気な女の子は少し怖さも感じ、3人で手を繋いで歩く事にしました。
どこに行くかは決めていません。3人は歩きながら相談しました。でも初めて3人だけで家を出たので心がドキドキして、なかなか決まりません。
そこで3人は、おばあちゃんのお家に行く事にしましいた。
まず、電車に乗ります。電車に乗るためには切符を買わなくてはいけません。優しい男の子は駅員さんに声をかけました。
「すみませ〜ん。切符の買い方を教えてください」
駅員さんに教えてもらい、3人は無事に切符を買うことができました。次は電車に乗ります。
どの電車に乗るかはすぐに分かります。いつもママと乗っているから。ホームで待つ間、3人ともドキドキと不安で寂しくなってきました。電車がホームに入ってきましたが、本当に乗るのか少し迷いが出てきました。
強い男の子は2人の手をぎゅっと握って、きた電車に乗り込みました。
電車の中でもドキドキは止まりません。
電車がおばあちゃんの駅に着くまで、放送をよく聞いて次に止まる駅を聞き逃さないようにしました。
「よし!次降りるよ」と言い出したのは、心の優しい男の子
3人はすぐに降りられるように、扉の前で立って待ちました。駅に着き、扉が開いた瞬間、すぐに降りました。3人の手はしっかりと繋がれたままです。
「道わかるよ!ついてきて」と心の元気な女の子が、2人の手を引きました。
もうすぐで、おばあちゃんのお家だと思うと、不安な気持ちも無くなってきてワクワクしてきました。おばあちゃんのお家はもう目の前です。
おばあちゃんのお家のインターホンは少し高いところにあります。3人は一生懸命手を伸ばして、インターホンを押しました。
ピンポーン
「はーい」
おばあちゃんが出ました。3人は、元気よく声を出しました。
「おばあちゃーん」「きたよー」「あーけーて」
3人がそれぞれに声を出すので、何を言っているのか、分かりませんでしたが、おばあちゃんはすぐに3人の声だとわかり、扉を開けました。
思ってもいなかった訪問者に、おばあちゃんはビックリです。
3人はおばあちゃんの姿を見て、抱きつきました。
この後は、ゆっくりご飯を食べて、お風呂に入って、おばあちゃんと4人で寝て、朝ごはんを食べて、
今度はおばあちゃんも一緒に電車に乗って4人でお家に帰りました。
3人はママとパパに怒られましたが、後悔はありません。無事におばあちゃんにも会うことができて、無事に帰ってこられたので。
でも、無事に帰ってこれるとも限らないので、次の冒険はお昼に行く事にしました。
終わり
  
  
  
  

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